映画 DUNE/デューン 砂の惑星 レビュー ネタバレ注意
こんにちは。
映画の「DUNE/デューン 砂の惑星」を見ましたので、レビューします。
ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督待望の最新作です。アメリカで有名なSF小説が原作です。
あらすじ
遠い未来、レト・アトレイデス公爵は、宇宙で最も価値のある物質である『メランジ』の唯一の供給源であるデューンとしても知られる危険な砂漠の惑星アラキスの管理権を受け入れる。メランジは人間の寿命を延ばし、超人的なレベルの思考を提供し、超光速の旅行を実用的にするスパイスである。公爵はその機会が宇宙皇帝らによって仕組まれた複雑な罠であることを知っていたが、彼は公爵の愛妾のレディ・ジェシカ、息子で後継者のポール、そしてアラキスの最も信頼できるアドバイザー達を連れて行く。公爵は巨大な砂虫(サンドワーム)の存在によって危険にさらされているスパイス採掘作業を管理しているが、敵の襲撃によってポールとジェシカはアラキスの原住民であるフレーメンに導かれるのだった。
(wikiから抜粋)
色々と、設定、専門用語が難しいので、事前に予習した方が楽しめます。
僕は、パンフレットを見ようとしましたが、映画館にありませんでした。存在しないのかな。
未来の話ですが、ハイテク機器があまり出てきません。人口知能に支配された経験が人類にあるため、基本使用禁止になっています。精神と肉体を訓練して、能力を高め、統治している世界です。風の谷のナウシカと世界観が似ている感じです。
人々は、バリア?のような、フォース擬きの能力を持っています。
帝国の皇帝をトップとし、その下にある公家が各惑星や恒星系を統治しています。アトレイデス家は公家の一つのようです。
アトレイデス家は皇帝から砂の惑星の統治を任されました。砂の惑星は、スパイスが取れるため、絶大な富を独占できます。砂の惑星には、原住民フレーメンと化け物サンドワームが住んでいます。
公家の権力争いから、敵対するハルコンネン家に、アトレイデス家が滅ぼされます。ハルコンネン家は勝手なことをして良いのかな。皇帝と結託しているようですが。
ポールとレディは逃亡し、砂の惑星の原住民フレーメンと共に、巨大な敵に立ち向かいます。
登場人物
ポール・アトレイデス
アトレイデス家の後継者。
こういう映画の主人公の御曹司は、結構、勝手な奴が多いですが、ポールは父と母の言うことをよく聞き、かなりの優等生です。母からの、厳しい教育にもぐれません。
母の血統から、予知夢や言葉で人を操る能力があります。言葉で人を操る能力は、チート能力なので、敵には1回しか使いませんでした。
アトレイデス家が、滅ぼされ、父が死亡する中、母と共に逃亡します。逃亡先でフレーメンの決闘に勝利し、仲間になります(言葉で人を操れば良い)。
砂漠は過酷な環境なので、専用のスーツを着ていましたが、フレーメンと出会ってから脱いでいます。良く分らないものを鼻につけており、簡単に代用しちゃっています(笑)。
レト・アトレイデス公爵
ポールの父でありアトレイデス家の公爵。
家族、部下にも優しく、ものすごく良い人です。サンドワームに部下が襲われそうになった時も、「スパイスはどうでもよいから、部下を助けよ」と命令しています。
ハルコンネン家に襲われ死亡してしまいます。最後は、ハルコンネン男爵を道ズレにしようとしました。失敗しましたが。
死亡したのは、半分、レディのせいだと思うのですが。
レディ・ジェシカ
ポールの母でありレト公爵の愛妾であり帝国の真実を語る女性のみで結成された秘密結社ベネ・ゲゼリットのメンバー。
個人的には、ひどい母だと思います。
ポールにスパルタ教育を施し、秘密結社の後継者にしようとしているし、スパイのウエ博士を引き入れています。スパイの件はレディは知らなかったようですが、秘密結社の教母のさしがねなので、予想できるかと思います。
流石のポールも1回、母に切れますが、やさしいポールは母を許し、共に逃亡生活をしています。
ダンカン・アイダホ
アトレイデス家の剣士。ポールと友達のような間柄です。
アトレイデス家が滅ぼされた後、ポールたちと合流し、ポールを主と仰ぎます。良い場面でしたが、この後、ポールを逃がすため、敵たちと戦い死亡してしまいます。
良いキャラなので、今後も活躍を期待していましたが残念です。
ガーニー・ハレック
アトレイデス家の武術指南役。ポールを鍛錬しています。
アトレイデス家がハルコンネン家に襲われたとき、敵軍と戦っていました。生きているのかな?
ウラディミール・ハルコンネン男爵
ハルコンネン家の当主。過度の肥満。
典型的な悪のボスキャラです。
アトレイデス家を襲うとき、ポールには手を出さないと教母に約束していましたが、部下に追跡を命じ、思いきり約束破っています。
アトレイデス公爵の毒からは、蛹?で耐え抜きました。
グロッス・ラッバーン
ハルコンネン男爵の甥。残虐な性格を持っている。
ハルコンネン軍のトップのようです。軍を率いてアトレイデス家を滅ぼします。
ハルコンネン男爵と同じ、ハゲデブキャラのため、キャラが被っています。日本人からは区別し難い(笑)。
スティルガー
フレーメンの部族長。
アトレイデス公爵に友好の証として、大事な水分のつばを吐いたことは、シリアスの場面が多い、この映画の唯一の、コメディ場面です。映画館の人たちも笑っていました。
仲間との決闘に勝った、ポールを仲間として認めます。お前はその前に、レディに負けているとツッコみたくなりますが。
チャニ
ポールの夢の中に出てくる謎の女。フレーメンの部族。
この映画のヒロインのようですが、出番があまりないため、影が薄いです。続編にはもっと登場場面があるのでしょうか。
ガイウス・ヘレン・モヒアム
ベネ・ゲセリットの教母。
ハルコンネン家と同盟を結んでいるようで、共謀してアトレイデス家を滅ぼします。レディの国なのにひどい。その時、ポールとレディは助けるように、ハルコンネン家に約束させましたが、その後、助けにもいかず、ちょっと薄情です。
感想
映像はとても綺麗でした。風の谷のナウシカのもとになっていると聞きますが、あの映像を見れば納得です。サンドワームとオウムが被っていますしね。戦闘シーンも迫力あります。
只、ストーリーのテンポがあまり良くないため、見る人を選ぶ映画かと思いました。予知夢が何回も流れるし、砂の惑星の探索にも時間をとっています。この辺は、テンポを良くしても、あまり影響ない箇所だと思いました。
ハルコンネン家が何故、アトレイデス家を襲うのか、理由がなんとなく(スパイス利権?)しか分からないため、そこにもうちょっと時間を使ってほしかったです。
ストーリーは、母レディがちょっとひどいですね。ポールとアトレイデス公爵は良い人なので、目立ちました。
ストーリーは王道なので、内容は良くもなく悪くもなくといった感じです。
この映画は、第一部(前編?)で続編が作られる予定のため、「俺たちの戦いはこれからだ」の場面で映画は終わっています。題名からは分からないので、邦題に第一部とかつけてほしかったです。
設定、専門用語がたくさん出てきますが、なんとなく理解できると思います。理解が難解だという感想もありますが、僕はそんなことないと思いました。
只、ホームページやパンフレット等にもうちょっと親切な解説があれば親切だと思いました。アメリカと違い、日本では砂の惑星の原作があまり知られていませんしね。
色々、書きましたが、出来は悪くないと思います。只、万人にはお勧めできず、人を選ぶ映画だと思いました。150分くらいあり、ちょっと長いわりに、完結していないですし。
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