映画『ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密』 レビュー ネタバレ注意
こんにちは。
映画の「ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密」を見ましたので、レビューします。
久しぶりのハリウッドで名探偵のジャンルの映画です。アガサ・クリスティーの影響を受けている感じの映画です。
面白くないわけではありませんが、個人の感想としては、ちょっと期待外れでした。
以下に内容を紹介します。
事件
世界的ミステリー作家にして大富豪のハーラン・スロンビーが、85歳の誕生日パーティの翌朝、遺体で発見されます。名探偵ブノワ・ブランは、匿名の人物から依頼を受けてこの事件の解明に乗り出すことになりました。
人物紹介
ブノワ・ブラン
名探偵ブノワ・ブラン役です。匿名の依頼があり、ハーラン・スロンビー殺人事件の捜査をします。南部訛りの英語を話すのが特徴ですが、日本人には良く分らない...
エリオット警部補とワグナー巡査と共に捜査をします。
まず、スロンビー家の方々に話を聞きます。みな、嘘の証言をしましたが、ダニエルが見破ります。それぞれハーランに恨みを抱いていました。しかし、偽証を見破った経緯がイマイチ不明です。名探偵推理があったわけではなかったし。何故か、第一発見者で一番重要な家政婦のエディからは話を聞いていません。
ハーラン専属の看護師マルタが、偽証したことを見破っており(詳しくはマルタの章を参照)、わざと、マルタと一緒に捜査します。何故、一緒に捜査したか不明です。すぐに追及した方が早いと思いますが。
マルタをわざと泳がせ、真犯人のクリスを炙り出すことに成功します。しかし、ランサムの追及の場面は、マルタに主役を奪われ、イマイチ印象がうすいです。一応、トリックの説明はしてくれます。
エリオット警部補 ワグナー巡査
警察の事件担当の方々です。ブノワと一緒に捜査します。ブノワには、かなり協力的です。探偵ものによくあるパターンですが、無能で、あまり捜査に役立っていません。まあ、物語上しょうがありません。
証拠保管所を放火され、証拠を失ってしまうと言う大失態をおかしてしまいます。これが、一番大問題のような気がします。
視聴者の代わりに、ブノワに色々と質問してくれます。
ハーラン・スロンビー
犠牲者です。実は、ランサムが仕込んだ毒を、看護師マルタが薬と思って注入してしまいます。死ぬと悟ったハーランは、マルタに自殺とするようにトリックするように伝え、毒で死ぬ前に、ナイフで喉を切って自殺してしまいます。
全財産を家族ではなく、マルタに相続するように、遺言書を作成していました。流石にこれはやりすぎのような気がします。家族の人も、身内に奪われるのはまだあきらめがつくかも知れませんが、赤の他人の奪われるのは、我慢ができないと思います。
結局、これを知った、ランサムに毒を盛られてしまったのです。しかし、実はマルタが重さで毒を見破っており、正解の薬をハーランに注入していました。マルタはラベルと重さが合わないため、パニックになっていたのです。ハーランは自殺しなければ生きていたのでした。
マルタから、毒のことを聞いたとき、誰かに盛られたと思ったのでしょうか?
リチャード
ハーランの長女リンダの夫です。実は浮気しており、ハーランに妻にばらすと言われていました。スロンビー家の中では、良い人です。
リンダ
ハーランの長女。不動産経営者です。彼女はハーランから特に怒られていません。なので、財産を奪われるのは、完全にとばっちりです。
ジョニ
ハーランの亡き長男ニールの妻です。ライフスタイル提案型化粧品会社の経営者です。娘のメグの養育費を二重取りしていました。
ハーランにバレて怒られ、養育費の仕送りを止めると言われます。ジヨニはそれでは、生活ができないと悩みます。経営者なのに、なんでそんなにお金がないのかな。
ちなみにニールの話はあまり出ません。
メグ
ジョニの娘です。マルタと仲は良いです。しかし、マルタに財産が奪われるのをしって、微妙な関係になります。それはそうだ。
ウォルト
ハーランの次男。ハーランの跡を継ぎ出版社を経営しています。ハーランからクビを言い渡されます。特に大きな失敗はなかったような気がしますので、ひどい。
ドナ
次男ウォルトの妻です。影がうすい。
ジェイコブ
次男ウォルトとドナの息子です。
ハーランの部屋の隣のトイレでジェイコブが、ハーランが遺産の相続人からランサムを外すと告げるのを聞いていました。それ以外は出番がありません。
グレート・ナナ・ワネッタ
誰も彼女の年齢を把握していないハーランの母親です。真犯人のランサムを目撃していました。
ランサム
長女リンダとリチャードの息子です。一族の問題児です。いつものパターンでしたら、こういう問題児は実は良い人ノパターンが多いですが、実は真犯人でした!
ハーランから、全財産をマルタに譲ると聞き、マルタに医療道具に毒を仕込み、マルタにハーラン殺害の罪を着せようとしたのです。
しかし、ハーランが自殺になっており、おかしいと思ったランラムは匿名でダニエルに捜査を依頼したのです。名探偵ブノワに依頼したら、自分の罪もバレると思わなかったのかな。
案の定、ブノワに依頼したら、自分の罪があばかれ、マルタに騙され自白してしまいます。
マルタ・カブレラ
ハーランに献身的に尽くす看護師です。彼女の母親は違法移民のようです。
嘘をつくと、嘔吐するという、ミステリーにならない体質を抱えています。
ランサムが仕込んだ毒をハーランに注入したと思い込み、それを聞き死を覚悟したハーランから自殺トリックにするように言われます。実は重さで、正解の薬を注入していました。まあ、重さではなく、ラベルもちゃんと確認しないといけないと思いますが。
ハーランの言われた通りに自殺トリックを実行します。
遺言書から、ハーランから全財産を譲られます。ハーランの家族から総バッシングです。親友のメグからも、遺言を放棄してほしいと言われますが、拒否します。まあ、お金は人を変えますからね。
徐々にブノワに追い詰められ、罪を告白することを誓います。ブノワも最初から知っていたので、追及すれば良かったと思いますが。しかし、ブノワからランサムが毒を仕込んだことを聞きます。
最後のランサムへの追及の場面で、目撃者の家政婦フランが生きていると嘘をつき、ランサムの自白に成功します。その後、嘔吐しますが。
個人的には、財産の件は、後味が悪い気がします。ハーランも一部をマルタに譲るとしたらみんながハッピーになったと思います。
フラン
スロンビー家の家政婦です。ハーランの遺体第一発見者です。ランサムが毒を仕込む姿を目撃しており、ランサムを揺すります。死亡フラグが立ちましたので、ランサムに毒を盛られてしまいます。
マルタから、応急手当を受けますが、結局病院で死んでしまいます。
なんか、一番可愛そうです。マルタよりもスロンビー家に尽くしていたと思いますが。
アラン
スロンビー家の弁護士です。淡々と遺言書を読み上げます。あんまり出番はありませんでした。
感想
アガサ・クリスティーの影響を受けた、古典と現代の融合のミステリーです。あまり、現代を生かしていないような気がします。スマホもあまり出てこず、防犯カメラもテープですし。テープは古典を演出しようとして、わざとやったともとれますが。
あまり、名探偵の推理もありませんでした。移民と女性差別問題をアピールしたいのか、マルタの方が、名探偵ブノワより目立っていました。
個人的には、もうちょっと名探偵が大活躍するような、映画が見たかったです。
面白くないわけではありませんが、個人の感想としては、ちょっと期待外れでした。
|
↓1日1回応援クリック頂けたら嬉しいです