もむん blog

普通の会社員です。趣味の海外ドラマ、ガジェットを中心に、気楽に書きます。

映画 バイス(Vice) レビュー

こんにちは。

 

映画のバイス(Vice)を見ましたので、レビューします。

 

点数は10点中9点です。結構好みの映画でした。

以下、ネタバレ注意です

 

映画のバイスの紹介

原題の「VICE」は、単独では「悪」「悪習」「悪徳」などの意味ですが、接頭語として「VICE」を用い、「vice-president(vice president、ヴァイスプレジデント)」とすると「副社長」「副理事長」および「副大統領」の意味となるようです(ウィキペディアより)。

アメリカ大統領ブッシュ(人気2001年1月20日 – 2009年1月20日)時代の副大統領のディック・チェイニーの伝記映画です。はずかしながら、ディック・チェイニーはあまり知りませんでした。陰で実権を握っていた副大統領だそうです。

 

副大統領就任前

映画の前半は、ディック・チェイニーが副大統領就任前のお話です。

ディック・チェイニーは若くして、リン・チェイニーと結婚します。このリン・チェイニーが夫ディック・チェイニーを出世させようとする野心家の妻として描かれています。

若くやんちゃなディック・チェイニーを叱咤激励し、なんとかワイオミング大学政治学専攻卒業、学士号取得します。政界進出の始まりです。

ディック・チェイニーは、ドナルド・ラムズフェルドと親交を深めます。ドナルド・ラムズフェルドはブッシュ時代にアメリカ合衆国国防長官務で、僕もなんとなく覚えていた有名人物です。ドナルド・ラムズフェルドはブッシュが大統領に就任前から、政界の中心人物だったそうです。

その親交から、ジェラルド・フォード政権時代には、アメリカ合衆国大統領首席補佐官まで上り詰めます。妻リン・チェイニーは旦那の出世に大喜びです。その後、政界の中心人物として、活躍しますが、共和党のジョージ・ウォーカー・ブッシュ政権(親父の方)から民主党ビル・クリントン政権になると、人事の刷新が行われてしまいます。なので、ディック・チェイニーは政界から身を引き、民間企業のCEOとなります。

 

なんと、ここでエンドクレジットもどきが流れ、そこに

ディック・チェイニーは妻と子供と幸せに過ごしましたとさ」

と、ナレーションが流れます。

あれ、終わり?と思ったら、ブッシュ(子供の方)が乱入して再開です。

今までにない、斬新な演出でした。

 

副大統領就時代

ブッシュがディック・チェイニーに、副大統領を打診します。妻からはもう十分出世したと反対されますが、結局ディック・チェイニーは副大統領就任を受けます。妻もまるくなったもんだ。昔はあんなに旦那に「出世しろ!」と言っていたのに。

このとき、ディック・チェイニーはブッシュに、

「君は細かいことが苦手だから、そこは俺にまかせろ」

みたいなことを言います。これが、ディック・チェイニーが影で実権を握る始まりです。

ここから、ディック・チェイニーが暴走します。人事を自由に決め、ブッシュよりか先に報告書を読み、不都合なこと書いてあると改ざんしてしまいます(笑)。

このとき、有名な9.11のテロが起きます。ブッシュにイラクと戦争するように進言します。ブッシュはディック・チェイニーの操り人形なので承認します。

この前後に、レストランで政権のフルコースと、コメディ的に皮肉っています。言葉では、説明しにくいですが、映画を見てみると、うまくレストランで皮肉っています。是非見てほしい!

しかし、イラク戦争終結後に、大量破壊兵器が見つからなかったので、責任者たちが次から次へと解任されます。しかし、ディック・チェイニーブッシュ政権終了まで生き残ります。

最後は、ディック・チェイニーのインタビューで、

「俺は信念に基づいて、仕事をした。だから謝らない」

みたいなことを言って終了です。

 

と思ったら、本物のエンドクレジットのあとに、若者の討論会みたいのが始まり、共和党民主党支持者がヒートアップして、殴り合いを始めちゃいます。トランプとクリントンの悪口言いまくりです。

最後に若い女性が、「早くワイルドスピードが見たい」と言って終了です。

どこの国も、若者は政治に興味がないことを皮肉って終了です。

 

まとめ

役者のブッシュやディック・チェイニーがかなり本物に似ています。演技もうまく迫力があります。日本でも、こういう政界の映画ができないかなあ?

今まで、見た映画とは色々毛色が違って面白かったです。

 

この映画は、ブッシュもディック・チェイニーも悪役としては描いていません。クセの強い人物として描かれてはいますが。

彼らが善か悪かは永遠のテーマです。しかし、なんとか平和に物事を解決してほしい。

 

意外に、ディック・チェイニーが愛妻家、愛子家で家庭最優先でした。アメリカ映画の良くあるパターンだとだいたい離婚してしまうのに。

 

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