角川ゲームミステリー『Root Film』switch ネタバレ注意
こんにちは。
今回は、switchの角川ゲームミステリー『Root Film』のレビューをしたいと思います。
ネタバレ注意です。
同じシリーズの「√Letter ルートレター」が面白かったので購入しました。
ゲーム紹介
コマンド式アドベンチャーゲームです。前回「√Letter ルートレター」より自由度が少なく、ノベルよりになっています。
主人公は映像監督である八雲凛太朗と女優であるリホの二人体制です。
会話中のワードを忘れてはいけない言葉として記憶する「共感覚」、追及モードが新しく追加されました。
グラフィックは、アニメ絵の立ち絵です。ムービーがなく、ほとんど絵は動きませんが、綺麗です。
あらすじ
島根県に事務所を置く若手映像作家・八雲凛太朗はTV局に勤める五十神プロデューサーの推薦により、10年前に中断されていた島根を舞台としたミステリードラマの制作プロジェクトに携わる事が決まる。
順調にロケが進む中、突如殺人事件が発生。何かプロジェクトと無関係でもないのではと直感した八雲は事件の調査も進めていく。
一方、ドラマの撮影を進める新人女優リホもまた殺人事件に巻き込まれていき…。
(wikiから抜粋)https://w.atwiki.jp/gcmatome/pages/8275.html
主な登場人物
八雲 凛太朗
主人公です。
小さな個人事務所「八雲映像」を構える貧乏映像作家です。
映像に関する色々な賞をとっており、新進気鋭の映像作家として注目されてきています。
一人だけ、芸名の「八雲MAX」を他の一般人にも名乗っているため、ちょっと痛い感じになっています。前作の影響だと思いますが、無理やり芸名名乗らなくても良かったと思います。
色々な殺人事件に首を突っ込んだり、勝手な行動したり警察から見たら、うっとうしいやつですが、実は姉のリホ(10年前に中断されていた島根を舞台としたミステリードラマの制作プロジェクトの主演)の自殺に関係していると考えていたからでした。主人公補正で推理力があります。
前作に比べると、良くも悪くも個性があまり目立ちません。
雇ったTV局は、リホの弟だと気づいていなかったのかな?
曲 愛音
八雲映像の口の悪いアシスタントです。
技術力は、個人事務所勤めとは思えないほどあります。
八雲とは良いコンビで、ムードーメーカーです。リホよりも目立っており、個性も主人公を食っています。
金手 杏一
フリー?の若手カメラマンクルーのようですが、ほぼ八雲映像専門になっています。
技術力は、若手とは思えないほどあります。
無口な性格のせいで、前半は、あまりストーリーに絡みませんが、後半は、ストーリーに絡み始め、高い洞察力と技術力を発揮します。
五十嵐 博之
TV局の敏腕プロデューサーです。典型的な調子の良い怪しい人です(笑) 。
八雲のことは、気にいっているようです。
殺人があったのにも関わらず、プロジェクト続行しているし、もしかして、すべてを承知の上で、八雲にプロジェクトを依頼したかも知れません。
天方 一葉
ヒロインです。無名なアイドルですが、八雲の作品の主演に選ばれます。
八雲、曲、金手と共に、行動し、良いコンビになっています。
実は、病にかかっており、余命僅かです。そこを犯人に付け込まれますが、八雲に救われます。
詳しい説明はしませんが、エンディングでは泣けます。
リホ
もう一人の主人公です。売り出し中の新人女優です。
実は八雲の姉で、10年前のプロジェクトの途中、自殺しています。犯人にそそのかされたようです。
主人公ですが、2話しかないため、影が薄いです。
その2話は、実は10年前のミステリードラマの話でした。このトリック的伏線は良かったと思います。
真鍋 洋子
リホのマネージャーです。と言う役で、本当は女優でした。
まさか、序盤に死んでいたなんて。この物語で、なんか一番可愛そうな人です。
井伏 伊沙也
有名な映画監督です。ミステリードラマプロジェクトの一人で、八雲が尊敬している人です。
実は、犯人に操られており、最後、殺されてしまいます。
怪しい良いキャラクターをしていたために、残念です。
拝島 モナミ
井伏監督のマネージャーです。美人で八雲もメロメロです(笑)。
実は、真犯人で、八雲との対決に敗れますが、取り乱すこともなく、警察に捕まり潔かったです。
個人的には、真犯人でしたら、動機などもうちょっと八雲関係者に絡めてほしかったです。仮の話ですが、リホと親友だったや、実は自殺したモナミ妹は、間接的にリホが原因だった、1話の事故はモナミの知り合いだったなど......
でないと、少し動機が弱いです。ラストバトルももうちょっと長くても良かったと思います。
八雲 咲夜
八雲の妹。アイドルでミステリードラマの主演の一人です。
詳しい説明はしませんが、リホとの叙述トリックのせいで、出番が少ないです。
エンディングにも出てこないし。
三沢と毛井篠
刑事ドラマの典型のベテラン(三井)と若手(毛井篠)の凸凹コンビです。
初めは勝手な行動の八雲に敵意むき出しですが、徐々打ち解けてきます。八雲は逮捕されてもしょうがない行動していますが、三沢と毛井篠はとても良い人です。
個人的には、一番好きなコンビでした。なんだかんだ有能ですし。警察的に良いかどうか分かりませんが、毛井篠はちゃっかりドラマに出演しています。
感想
ゲームシステム
ネットの感想で、行く先が不親切、手当たり次第調べるため、繰り返し作業になると言った批判がありますが、僕は逆に親切すぎるかと思うぐらいでした。昔のアドベンチャーゲームと比べているからだと思いますが。
只、前作の方が、自由度があって良かったかと思います。持ち物の概念がないし、調べる所が決まっているし。
グラフィックは、綺麗で島根の観光PRになっていますが、前作のように実写もあっても良かったと思います。画面が動ないため、派手なグラフィックを期待しない方が良いかと思います。
フルボイスは良かったです。
共感覚システム
只のメモシステムです(笑)。八雲が持っている特殊能力と言いながら、他の人も普通に使っています。
追及パート(解明編)
只、3択前後から正解を選んでいくだけです。逆転裁判みたいな、ゲーム制がないため、一回間違えたらゲームーオーバーです。バーの意味がないような気がします。すぐに再開できますが。
ゲームーオーバー時のセリフも用意されているので、わざとゲームーオーバーになってみるのもちょっと面白いです。
業界用語
映像関係の業界用語が出てきますが、説明がなく不親切です。
せっかく映像関係のストーリーですので、428的な方法で、説明があっても良かったのではないでしょうか。
音楽
前作と同じく、良質な音楽が揃っています。
セーブ
無駄に30スロットもあります(笑)。ゲームに影響有るわけではありませんが、1本道のアドベンチャーゲームにこんなに必要なのでしょうか。
ストーリー
遠峯 悠基
犯人にそそのかれた一人ですが、歴史に残る洒落にならない連続殺人鬼です。
なのに、このゲームでは扱いが小さいです。
29.97fに隠された謎
公式で「29.97fに隠された謎」と大体的にアピールし、登場人物が口々に「絶対に見るな」と言っている割には、前振りが大きすぎたため、そこまで衝撃的な映像ではなく、謎もありませんでした。前振りがないほうが良かったと思います。
1話の映像の方が、よっぽど衝撃的で怖かったです。個人的には、謎に絡んでくるかと思ったのですが。
ペンディングの理由がイマイチ不明
監督が病死したからなのか、リホが自殺したからなのかが不明です。
犯人の動機
登場人物の箇所で書きましたが、犯人の動機がイマイチ弱いです。
まとめ
一本道です。前作みたいに選択肢でストーリーが変わる要素はありません。
色々、書きましたが、王道ストーリーで、トリックあり、どんでん返しありで良かったです。
感想
プレイ時間は、20時間ぐらいでした。僕は、不正解の場所もセリフが見たいので、総当たりを実施していたため、まともにプレイすると時間は、もうちょっと少ないと思います。
個人的には、前作の方が好みでした。しかし、細かいことを言うと色々ありますが、今作も面白く、満足できるできでした。エンディングでは、泣けます。
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