代償 伊岡瞬 感想 ネタバレ注意
こんにちは。
伊岡瞬 の本、「代償」を読み終えましたので、感想を述べたいと思います。
紹介
不幸な境遇のため、遠縁の達也と暮らすことになった少年・圭輔。新たな友人・寿人に安らぎを得たものの、魔の手は容赦なく圭輔を追いつめた。長じて弁護士となった圭輔に、収監された達也から弁護依頼が舞い込み。(本の内容紹介から)
圭輔の子供時代
圭輔少年は幸せな生活をしていましたが、従妹の達也が現れてから一変します。達也は少年時代から極悪人です。ディオみたい...
ある日、達也が圭輔の家に泊まったとき、火事がおき両親が死んでしまいます。後に分かりますが達也の放火っぽい。よって、母道子と達也に引き取られます。圭輔は母の姉妹に引き取れることを希望しましたが、この人も色々大変見たいで拒否されます。母の姉妹は、この後も登場する重要な人かと思いましたが、登場はほぼこれっきりでした。
圭輔は、少年時代に母道子と達也にさんざんいじめられてすごします。圭輔の初恋の同級生美果を達也とそのワル仲間たちに襲われてしまったり、両親の金を道子と達也に使われてしまったり、道子と達也がヤッテいたり(義理の親子らしい)、ひどすぎます!
しかし、圭輔は親友の寿人の助けをかり、母道子と達也もとを離れ、弁護士として独立することに成功します。良かった。
事件
しかし、長い間音信不通だった達也から、連絡があり強盗殺人の弁護を引き受けてくれと連絡があります。火事を自分がおこしたかも知れない負い目がある圭輔は、弁護を引き受けます。美果の妹紗弓が現れ、弁護士側の証人になってくれると言いましたが、裏切られてしまいます。美果が襲われたのは、圭輔のせいだと思っていたのです(美果はすでに死亡)。
事件がちょっとややこしいので、詳細な説明を省きますが、釈放された達也と道子を寿人と紗弓と圭輔とで、過去の犯罪の証拠をつきつけます。この親子は過去に何人も人を殺していたのです。しかし、達也は自分に直接及ぶ証拠の残していないため、余裕しゃくしゃくです。
しかし、達也は道子のことをディスってしまい、道子が怒り、達也に毒を飲ませてしまいます。達也は一命を取りとめますが、障害が残ったようで、おそらく再起不能でしょう。
紗弓の圭輔に対する誤解も解けたようですし、めでたしめでたしかな?
感想
達也は圭輔のことをどう思っていたのかな?基本なれなれしいため、達也なりに友達と思っていたかも知れません。それでも達也に弁解の余地はありませんが。
美果が圭輔のことが好きだったのでしょうか?本編ではボカシていますが、美果と圭輔が相思相愛に一票です。
内容は良かったと思います。そんなにややこしくないため、気軽に読めると思います。後は達也のサイコパスぶりに我慢できるかどうかかな?
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