もむん blog

普通の会社員です。趣味の海外ドラマ、ガジェットを中心に、気楽に書きます。

映画 1917 命をかけた伝令 レビュー ネタバレ注意

こんにちは。

 

映画の「1917 命をかけた伝令」を見ましたので、レビューします。

驚異の全編ワンカットで撮影された映画です。ある意味、「カメラを止めるな!」の上位版です。

 

任務

1917年4月6日、ヨーロッパは第一次世界大戦の真っ只中です。ドイツ軍は、アルベリッヒ作戦に基づく戦略的な後退をしていました。イギリス軍はその事実を航空偵察によって把握します。エリンモア将軍は2人の若い将兵(トムとウィル)を呼び出し、「このままでは進撃中のデヴォンシャー連隊(D隊)が壊滅的な被害を受ける。しかし、彼らに情報を伝えるための電話線は切れてしまった。そこで、君たち2人は現地へ行って連隊(マッケンジー大佐)に情報を伝えろ」と命じました。デヴォンシャー連隊には1,600名もの将兵が所属しており、その中にはトムの兄・ジョセフもいました。

 

廃屋まで

 トムとウィルはドイツ軍が退却したことを信じ、まずは、ドイツ軍が陣取っていた塹壕へ向かいます。この場面の緊迫感が半端ありません。鉄線、ぬかるみ、死体の山....ワンカットの醍醐味だと思いました。

ドイツ軍は情報通り、後退した後で塹壕が空でした。しかし、そこはドイツ軍の罠が仕掛けられていました。ウィルは罠に気づきましたが、ドブネズミが勝手に罠にハマってしまい、爆発してしまいます。この爆発は突然で音が大きく、映画館ではビックリしてしまいます。比較的軽傷だった、トムが埋まったウィルを助け出します。重傷かと思われましたが、ウィルは結構平気そうです。

次に、廃屋にたどり着きます。トムは桜の花を見ては故郷の果樹園と家族を想います。ウィルはここでミルクを見つけ、水筒に入れます。空で空中戦が行われており、ドイツ軍の戦闘機が墜落します。二人はドイツ兵を助けようとしますが、トムが逆上したドイツ兵に刺されて死んでしまいます。相棒死んじゃった*1

 

町まで

 トムを失った悲しみに打ちひしがれていたウィル。そこへスミス大尉率いる部隊が通りかかりました。事情を聞いた大尉はウィルをトラックに乗せ、途中まで送ることにしました。ここで戦争映画に良くいるお調子者たちと何気ない会話をします。

町までの橋が落とされており、スミス大尉たちは迂回することになりました。迂回に時間がかかるため、ウィルは任務優先でスミス大尉はお別れです。

ウィルはなんとか川を渡りますが、ドイツ兵に狙撃されてしまいます。なんとか、ドイツ兵を倒しますが、ウィルも銃の跳弾?に当たり気絶してしまいます。

ここで、画面が真っ暗に。厳密に言うとここで、カット割りしているような...結構、強引にワンカットにしています(笑)。

ウィルは夜に目を覚まします。画面も真っ暗から復活します。スミス大尉と行った方が早かったよな....

 

D隊まで

夜に目を覚ました、ウィルは市街戦真っただ中の、町を脱出しようとします。ここでの戦場の町の映像が一番きれいで感動してしまいました。ドイツ兵に見つかり追われますが、地下に逃げ込みます。そこには、ドイツ女性と赤ちゃんがおり、ウィルの怪我の手当をしてくれました。ウィルはお礼に、ミルクと食べ物をあげます。この場面がなかったら、男しか出演しない映画になったところです(笑)。ウィルは地下でちょっと休憩し女性と別れ再び任務に向かいます。ドイツ兵見つかり、追われながらも川に飛び込みます。

我々、日本人では英軍と独軍の区別がつかず、この市街戦は別の緊張感があります(笑)。欧米人からすると、日本軍と中国軍の区別がつかないのと同じでしょうがないとは思いますが。

ウィルは、溺れながらも、なんとか下流までたどりつきます。ここでも、桜の花が散っており、観客は廃屋とトムを思い出します(うまい)。

ウィルは川から上がり、ついにD隊に合流します。まだ攻撃前でギリギリ間に合ったのでした。しかし、指揮官のマッケンジー大佐は最前線にいます。英軍は指揮官が最前線におり、結構勇敢です。しかし、ウィルには良い迷惑で、なんとか最前線にたどり着き、マッケンジー大佐に命令書を渡します。結果、攻撃は中止されました。任務完了です。

ウィルはトムの兄ブレイク(かなりイケメン)に、トムの戦死を伝えます。この場面とっても悲しい。この後、ウィルは、草原(かなりリアル)の中、家族写真を見、必ず帰ることを誓うのでした。

 

感想

 最初に、この任務は、6~7時間までかかると言われ、この映画2時間だけど、ワンカットで大丈夫か?と余計な心配をしてしまいました(笑)。途中でトラックに乗って、ショートカット成功です。

ワンカットは迫力満点で、人と一緒に動くカメラワークにはリアリティがありました。このカメラワークは、ハリウッドが断然うまいです。カット割りは日本もうまいんですけどね。

ドルビーシネマで見たので、音と映像は迫力満点でした。特に、音は強弱、遠近がよくできています。しかし、IMAXもできていることなので、IMAXとの違いが良く分りませんでした。

一瞬でも、目が離せない面白い映画です。是非、オススメできます!

どちらかいうと、戦争映画と言うより、人間ドラマ映画なので、派手な戦争場面を期待している人には、向いてないかも知れません。

個人的には、女性と赤ちゃんの場面は要らなかったです。男しか出演しない硬派な映画を突き詰めてほしかった。

第一次世界大戦の英軍なので、有色人種も英軍におり、国際豊です。米軍だと白人しかいないからな。

 

 


 

*1: ;∀;